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“競争社会”を生き抜くための「自責思考」と「結果思考」──新入社員研修で見えた、等身大の成長の兆し

  • 2025.04.19
  • 活動レポート

2025年3月31日、コォ・マネジメントが主催する新入社員研修が開催されました。

参加したのは「社会人0日目」の若者たち。

学生から社会人へと立場が変わる節目の日に、彼らが向き合ったのは、社会で活躍するための“競争力あるマインド”を育むプログラムでした。

この研修の特徴は、社会人としてのルールやマナーにとどまらず、「競争社会を生き抜くための思考法」や「成果につながる行動原則」を伝えている点にあります。

県内では珍しく、複数の企業が合同で参加する形式で行われたことで、他社の新入社員との交流や刺激のあるディスカッションも生まれました。

本レポートでは、午前・午後にわたる講義とワークの様子を2部構成で振り返ったのち、最終章では等身大の言葉で語られた「参加者の声」を存分にご紹介します。

社会人のルールと考え方──自責思考と結果思考のインストール

入社式目前、あるいは入社式直後の3月31日に行われたこの研修は、ただマナーや知識を伝えるだけでなく、社会で活躍するために必要な「考え方の土台」を築くことを目的として開催されました。

県内ではめずらしく、複数の企業から新入社員が集まり、合同での学びの場が実現したことも大きな特徴のひとつ。

参加者たちはこれから始まる社会人生活に向けて、共通のスタートラインに立ちました。

講師を務めた窪田は冒頭、「この研修に送り出してくれた企業の想いを受け取り、ぜひ社会で活躍できる人材へと育ってほしい」と参加者へ力強いメッセージを届けました。

セミナータイトルは『評価される新入社員になるために』

研修は「なぜ社会で活躍しなければならないのか?」という問いかけからスタートしました。

ここで伝えられたのは、「評価される=活躍する」という、社会人としての価値基準をアップデートすることの重要性です。

社会で自分らしく活躍するには、まず社会的成功を目指すというアプローチが有効であるという提案に、参加者たちは真剣に耳を傾けていました。

また、「成功することによってデメリットはあるか?」という問いかけに対して、グループでの議論が展開されました。

「責任が重くなるのでは」「忙しくなるのでは」といった懸念に対し、窪田は「責任は最終的には会社が負う」「忙しさは誰にでも平等」と応じ、現実的な視点で若者たちの不安をやわらげていきました。

続いて、自責思考の重要性についての講義が行われました。

他責思考と自責思考の違いを明確にし、自分の置かれた環境や状況に対して「自分には何ができるか」という視点を持つことの大切さが伝えられました。

特に印象的だったのは、自責思考のトレーニングワークに取り組む参加者の姿。

「上司が時間通りに来ない」「締め切りを知らされていなかった」といったシチュエーションに対して、参加者は“自分にできること”を考えながら発言していました。

責任を押しつけるのではなく、自分の成長につなげようとする前向きな姿勢がうかがえました。

後半では、「結果思考」という視点が加わり、社会人は過程ではなく成果で評価されるという現実が、シンプルかつ明快に伝えられました。

講義では飲食店の例が紹介され、社会では努力の有無ではなく「お客様が求めるものを提供できたかどうかが評価基準となる」という説明に、参加者の表情が引き締まる場面も見られました。

ビジネスマナーとビジネスコミュニケーション──見せる力と伝える力の習得

午後からは一転、参加者が自ら考え、動きを学ぶ時間となりました。

冒頭では、調子が悪いときこそ真価が問われるというメッセージが伝えられ、プロとしての“見せ方”に対する意識が促されます。

午前中に学んだ自責思考・結果思考を土台として、午後は「行動に表す」「表情で伝える」といった、より実践的な要素へと内容がシフトしていきました。

まず行われたのは、ビジネスコミュニケーションに関するワーク。

ドライビングタイプやエミアブルタイプなど、性格タイプに応じた関わり方を学ぶセッションでは、ペアやグループ内での気づきが多く生まれていました。

さらにマナー講義では「印象を操作する力」について焦点が当てられました。

メラビアンの法則にもとづき、「視覚・聴覚・言語」の3要素から、非言語コミュニケーションがどれほど影響を及ぼすかを学んだ参加者たち。

実際のワークでは挨拶や返事、名刺交換、電話対応、エレベーターでのふるまいまで、一つひとつの所作に意味があることを体感していきました。

印象的だったのは、ワークが進むたびに一人ひとりの声が大きくなり、グループで盛り上がり、会場全体に一体感が生まれていたこと。

誰かの大きな声に拍手が湧き起こり、最後は転機となる一日を共に過ごした会場全体が、ひとつのチームになった感覚さえありました。

マナーは単なる作法ではなく、「私はここにいる」「私はやる気がある」という意思を伝える手段であること。

そんな本質的な学びに、参加者たちは気づき始めていることが伺えました。

等身大の声──参加者が語った“変化の手応え”

本章では、研修の終盤にかけて参加者一人ひとりから寄せられたリアルな声を紹介します。

参加者A

学生と社会人の考え方の違いについて、はっきりと認識することができました。これまでもなんとなく分かっていたつもりでしたが、理解できていない部分も多かったのだと気づきました。知らなかったことを知れたのが楽しかったですし、新しいことが学べるのが嬉しいです。

参加者B

学生と社会人には違いがあるということは認識していましたが、まだ自分の中で切り替えきれていない部分があると感じました。これまでずっと学生だったので、自分の知らない世界に行くのは不安があります。研修での緊張もまだ残っていますが、自分が理解できていないことをしっかり理解していきたいです。

参加者C

他の会社の人と話す機会やディスカッションがあって新鮮でした。社会人と学生の違いを明確にわかりやすく教えてもらえて、展望が持ちやすくなったと思います。まだ“社会人”という感じにはなれないですが、学生のままではいけないなと思いました。今日はグループワークにも積極的に参加できましたし、社会で役立つマナーをもっと学んでいきたいと思っています。

参加者D

ワークでは、社会人として早く成長するためのルートについて知れたのがよかったです。IT業界は初めてで、勉強しないといけないという気持ちはありましたが、新しいことを知るのは楽しいです。社会人になることには、緊張よりも楽しみの方が強いです。時間の使い方など、自分がわかっていなかったと感じることもありました。名刺交換など、社会人として必要なマナーももっと身につけていきたいです。

参加者E

イメージと違って、話し合いが多くて人の考え方を聞くことができて勉強になりました。学生と社会人の違いは改めて考えると難しかったですが、説明を聞いて納得しました。自分では考えてみなかったことを知ることができて、考え方が広がった気がします。まだ学生の考えのままで切り替え方がわかっていなかったけれど、どう変わっていけばいいかが少し見えてきました。“学生脳”の自分にも、目標が見えてきたように思います。
入社式を明日に控えて不安も大きいですが、知らない世界に飛び込むワクワク感もあります。職種も適性もまだ決まっていないので先のイメージはしにくいですが、思ってもみなかったことの中に自分の“できること”が見つかればいいなと思っています。得意なことを伸ばして、会社の力になれたら嬉しいです。

参加者F

ビジネスマナーやグループワーク、社会人としての基礎力を学ぶ場だと思っていましたが、想像していたより楽しく感じました。“質より量を重視すれば成長できる”というような、自分にとって意味のある話を聞けて励みになりました。もともと“質派”だったのですが、話を聞いて納得できました。こういう機会は滅多にないので、来られてよかったです。まわりの参加者たちも向上心を持っていて、いい刺激を受けました。社会人になる覚悟ができていると感じましたし、自分も入社式を機にしっかり切り替えていこうと思いました。今は、学生寄りだった自分から社会人にならなければという気持ちです。
社会人になることには緊張もありますが、楽しみでもあります。仕事を早く覚えて、上司から信頼されるようになりたいですし、給料をもらったら親に食事をごちそうしたいと思っています。これからは、今日のように“吸収できること”を意識して、インプットを大事にしていきたいです。

参加者G

思っていたより楽しい研修でした。ビジネスマナーを学ぶと聞いていたので、もっと堅い雰囲気を想像していましたが、ひとつひとつの所作について“なぜそれをするのか”まで説明があり、納得できることが多かったです。午後は声を出すワークなどもあって、メリハリがありました。明日が入社式なので「社会人としての意識を持たなければ」と思っていたのですが、今日の研修でまだまだ学生気分が抜けきっていない自分に気づきました。
自責思考や結果思考、ポジティブ思考といった言葉が特に印象に残っていて、自分の財産になるような言葉をたくさん見つけられました。他社の人が来ていることは知らなかったのですが、みんな前向きでやる気にあふれていて、自分も頑張ろうと思いました。

おわりに

初めての名刺交換、声を出してのあいさつ、タイプ別の自己理解やチームでのゲームワーク。

どの場面をとっても、参加者たちは学生から社会人へと一歩ずつ踏み出していく様子が感じられました。

この研修をきっかけに、それぞれの職場でたくさんの挑戦と学びを重ねていってほしいと思います。

社会人としての道のりは始まったばかり。

皆さんのこれからのご活躍を、心から応援しています!

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Writer この記事を書いた人

ライター  黒田 靜

岡山県在住ライター。企業メディアや会社案内、採用関連、SNSのコンテンツ制作などを数多く手がけている。対面やオンラインでの取材をもとにした、人やモノの背景に深く切り込むストーリー制作が得意。

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