2022年6月6日(月)、コォ・マネジメント株式会社主催「中小企業のための“勝てる”新卒採用設計図の描き方」セミナーが、岡山の本会場とオンラインで開催されました。
このセミナーでは、株式会社Legaseedで代表取締役CEOを務める近藤悦康先生による講義が実現。
大きな変動が起こっている新卒の採用活動の今を踏まえながら、インターン人気企業ランキングで総合10位を獲得した同社の高い採用技術と、これからの活動において中小企業がどう戦っていくべきかをお話しいただきました。
ここでは中小企業の多くがハードルの高さを感じている新卒採用のメリットや戦略について、自社の例をつぶさに挙げながら、「勝ち組の戦略」を存分に披露してくださった近藤先生のセミナーの全容をふり返ります。
幸せな人生を生きるとは、自らの決断を正解にしていくこと
この日講義の冒頭で参加者を驚かせたのは、髪を金色に染めた就活時代の近藤先生の写真。
「自分に価値があれば、どんな会社にでも入社できると思っていた」という近藤先生は学生時代、イベントプロデューサーを目指し活動していたといいます。
その後リーダーシップを学ぶために参加したイベントで前職の社長と出会い、人材育成をメインサービスとする会社に入社。
人材採用に悩んでいた同社を新卒採用によって拡大し、全国紙の人気企業ランキング25位に掲載されるまでに成長させた後、退社して株式会社Legaseedを創設しました。
Legaseedは現在、従業員数100名、品川区のグランドセントラルタワーにオフィスを構え、インターン先としては味の素、資生堂と肩を並べ総合10位の人気を誇ります。
そんなLegaseedの代表である近藤先生がセミナーの序盤に伝えたのは、「幸せな人生を生きるとは、正しい決断をすることではなく、自らの決断を正解にしていくことである」というポリシー。
「会社に幸せにしてもらうのではない、自分たちが仕事を通じて自分自身を幸せにするのだ」という言葉とともに、「いかに自分の選択を正解にしていくかが働くということである」と力強く訴えました。
ここで近藤先生は、中小企業における採用活動の位置づけを「名の知られていない会社だから良い人材を採用できないと言い訳するのではなく、良い人を採用することで会社を成長させていくことが重要である」と説きました。
実際に夫婦2人でマンションオフィスからスタートした同社は、この方針で現在の規模にまで成長。
具体的かつリアルな実例を前に、参加者は採用活動がいかに会社にとって重要であるかを実感しました。
所属している人材の総力以上の会社にはならない
次に先生は参加者に、直近の10年くらいをふり返って会社の今を作った5人の社員をイメージするよう伝えました。
この問いかけを通して近藤先生が伝えたのは、「今の会社がその5人によって作られているということは、10年後の会社は今から採用し、活躍する人が作る」という事実。
目先の人員補充だけでなく、5年、10年後の未来を見据えた採用に今から取り組む必要があることを説明しました。
さらに今採用すべき人材については、スキルフィットとカルチャーフィットの両面から「自社で育ちやすい人材、育てやすい人材」を採用することを強調。
「有名企業になって良い人を採用するのではなく、良い人を取って成長する」戦略における、考え方のシフトチェンジの必要性を訴えました。
近藤先生はまた、受け入れられやすさや世代にフィットするからという考え方ではなく、「自社がどういう会社として社会に存在したいのか」を明確にし、同じ目標に向かって努力できる人を採用するべきとも。
採用において会社は選ぶ側である一方、「選ばれる」側でもあることを覚えておく必要があると解説しました。
中小企業が採用力を向上させるために
近藤先生は企業の採用力を「会社のブランド、働きやすい環境、採用活動」の3つから成り立っていると定義し、求職者に選ばれる会社になるために必要な設計図の作成方法を解説。(詳細は近藤先生の著書でご紹介しています)
コロナ禍といえども、スピードと攻撃力を弱めることなく採用活動に取り組んできた同社のエネルギーに気圧されながらも、参加者は採用から内定辞退防止まで、採用フローの隅々を学びました。
セミナーの最後には実際にLegaseedが支援する会社の代表が登場し、近藤先生との出会いからいかにして採用活動を行い、事業を拡大してきたかを解説。
「ビジネスにおける唯一のブラックボックス」と捉えていた採用に幹部全員で取り組み、未来の会社づくりを一丸となって行ってきたことを話してくださいました。
その後の質疑応答では、参加者たちの抱える自社の課題が赤裸々に投げかけられ、近藤先生はそれらに対して厳しくも非常に具体的なアクションや考え方を提示。
質問が前提から覆るような回答に衝撃を受けながらも、周りの目を気にすることなく懸命にメモを取る質問者の姿が印象的でした。
実際に支援を受けた会社の代表や、数々のセミナーを受講してきた窪田でさえ「初対面はセミナーのうまさに圧倒された」と評していた近藤先生。
会場で受講した参加者の背中が、近藤先生の発言の衝撃により一斉に後ろに反る様子からは、「考えたこともなかった」、「そんな考え方があるとは」という言葉が漏れ聞こえるようでした。
ご登壇いただいた近藤先生、何度も枠を超えていく衝撃と感動をありがとうございました!
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